中学生からのチームメイトである二宮からキャプテンを託されました、太田翔仁です。彼のブログを読む限り、学年で一番サッカーに熱く、そして、よしきのブログでは同期愛の強い男として紹介されているようです。来年は安心してキャプテンを任せてください。一緒により高い景色を見るために頑張りましょう。

さて、今回はシーズン中ではありますが、今シーズンを振り返ってみたいと思います。今シーズンは大学生活の中で最も成長できたシーズンだと自負しています。シーズン前はなかなかコンディションが上がらず、天皇杯予選ではベンチから試合を見守ることになりました。大学サッカーにおいて、初めて公式戦に出場できないという経験をしました。そこから徐々にコンディションを上げ、前期第4節までスタメンで起用していただき、5得点を挙げることができました。

開幕戦の松山大学戦では、コンディションが万全ではない中で起用していただいたという自覚がありました。だからこそ、「何か数字を残すしかない」と思い、気合いを入れて試合に臨みました。その結果、先制点を決めることができたのだと思います。しかし、第5節の大一番、高松大学戦ではベンチスタートとなりました。部員全員が大一番だと認識していた試合。自分がスタメンで出て、試合を決めてやると思っていた分、ショックは大きかったです。「なんで一番点を取っている俺がベンチやねん」正直、そう思っていました。昨年はベンチにいることが当たり前で、そこに何の違和感もありませんでした。それなのに、今年はこんなにも悔しい。その理由を少し俯瞰して考えてみたとき、そこには自分なりの責任や自覚が生まれていたのだと感じました。スタメンの選手たちの活躍もあり、チームは前期を1位で折り返しました。そして、総理大臣杯予選を経て、全国大会を経験しました。

少しでも爪痕を残してやろうと思って臨んだ福岡大学戦でしたが、結果はあっけないものでした。自分の不甲斐なさ、そしてチームとしての完成度の違いを痛感することになりました。それでも、自分たちに何が足りないのかを知ることができた、貴重な機会だったと思います。全国大会が終わると、今度は教育実習が始まりました。練習に参加できるのも週に1回程度になり、ベンチスタートになることは覚悟していました。それでも、実習を終えてスマホでメンバーを確認したとき、自分の名前がスタメンにないことに、どこかもどかしさを感じました。「まあ、もうしょうがないか」自分の中ではそうやって気持ちを整理していましたが、そこで考えたのが、「今の自分にチームへ還元できることは何か」ということでした。

そんなときに生きたのが、昨年のベンチーズでの経験でした。ベンチーズとは、なおとくんをはじめ、山木くんやさとし君など、昨年ベンチを構成していたメンバーの総称です。試合中の声掛けやベンチ周りの整理整頓など、チームのためにできることを徹底する。それが、ベンチーズの主な役割でした。今年は、その役割を継承する人たちがいませんでした。だからこそ、後輩たちにやるべきことを伝え、自分たちが果たすべき役割を徹底することにしました。試合に出場している22人の誰よりも声を出していたという自信があります。試合に出ることだけがチームへの貢献ではない。今、自分にできることを全力でやる。そうすることで自然といい状態で試合に入れるようになりました。そして、四国学院大学戦では、たいらのおかげもあり、決勝ゴールを決めることができました。

四国学院大学戦の週に無事教育実習を終え、次の愛媛大学戦ではスタメンを取り返してやろうと、火曜日の練習から気合いを入れて取り組みました。しかし、現状を変えることはできず、ベンチスタートとなりました。「先週も点取ってんのになんでな」そんな思いが頭をよぎり、前日練習も適当にこなしてしまいました。当然、そんな取り組みでいいプレーができるはずもなく、愛媛大学戦では今シーズン最悪のプレーをしてしまいました。今振り返ると、あのときの自分は、自分が置かれている状況に対する不満ばかりに目を向けていました。試合に出られない悔しさを、自分を成長させるためのエネルギーに変えることができていませんでした。試合に出られないことに対して、マイナスな感情を抱くこと自体は、決して悪いことではないと思います。その悔しさがなくなってしまったら、プレイヤーとして終わりだとも思います。むしろ、そうした悔しさをベンチメンバー全員が持っているからこそ、毎週スタメンが入れ替わるような競争が生まれているのだと思います。全員が試合に出たいと思い、互いに競い合うことが、チーム全体のレベルアップにつながっているはずです。ただ、大切なのは、その悔しさをどう活力に変え、スタッフ陣に「スタメンで使っておけばよかった」と後悔させるかだと思います。スタメンではない理由を自分なりに消化し、そのときの自分にできる形でチームに貢献する。そして、次のチャンスをつかむために、日々の練習から自分を高め続ける。それをすぐに実行できる選手こそ、本当にいいプレイヤーなのだと思います。

聖カタリナ大学戦ではスタメンで出場することができましたが、目に見える活躍をすることはできず、不完全燃焼で終わりました。目に見える活躍がすべてではないことは百も承知です。チームのために走ること、声を出すこと、周りを生かすこと。そうした一つひとつの積み重ねも、間違いなくチームの勝利につながっています。それでも、自分は目に見える結果が欲しい。ゴールという形でチームの勝利に直接貢献したい。その思いがあるからこそ、これからも結果には貪欲にこだわっていこうと思います。

ここまで振り返ってみると、今シーズンはサッカー選手としての成長だけでなく、一人の人間としても多くのことを学んだシーズンだったと感じます。試合に出られない悔しさ、自分の思い通りにいかないもどかしさ、そして結果を残せたときの喜び。さまざまな経験を通して、自分がチームの中でどんな役割を果たすべきなのかを考えるようになりました。試合に出ているときも、出ていないときも、チームのためにできることは必ずある。自分の置かれた状況を嘆くのではなく、その状況で何ができるのかを考え、行動に移す。その積み重ねが、選手としての成長につながるのだと思います。そして、どんな立場であっても、試合に出たい、結果を残したいという気持ちだけは失わずにいたいと思います。

このブログが掲載される頃には、高松大学戦も終わっていると思います。スタメンであろうと、ベンチであろうと、今シーズン学んだことをしっかりと実行する。自分にできることを徹底しながら、チームの勝利のために全力を尽くしたいと思います。そして何より、4回生と少しでも長くサッカーがしたい。一緒にプレーできる時間は、決して当たり前にあるものではありません。だからこそ、一試合一試合を大切にし、最後まで自分にできることをやり抜きたいと思います。4回生と一日でも長くサッカーができるように。そして、このチームで少しでも高い景色を見られるように。

最後まで全力で戦います。

[FW 太田翔仁 (3回生)]


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