高校の時、自分はこんなチームでプレーをしてみたい、またチーム作りをしたいと衝撃を受けたチームがありました。
高三の夏、僕の高校は総体2回戦で負けました。もちろん、全力で全国を目指して戦った結果でした。
それから1ヶ月が経ち、選手権に向けて頑張っていこうと再始動しはじめた頃、総体の全国大会がちょうど地元の兵庫県であると聞き見に行くことにしました。
B高校vsA高校の試合を観ると知った時、プロ内定の選手が所属していたB高校が当然勝つと思っていました。
前半の途中で会場に着いた僕は、フィールドを見ると、B高校とは逆のA高校の選手らが全員笑顔で試合していたので、A高校が勝ってるんやと驚きながら得点ボードを見ました。が、そこには1-0。勝つと予想していたB高校がやはりリードしていたのです。
最初は、なんでこいつら負けてるのに笑顔でヘラヘラしてんねんと思っていました。しかし、A高校は試合が進むにつれ、細かくパスを繋ぎながらドリブルでガンガン仕掛けて、やがてゲームを支配し始めました。負けているにも関わらず笑顔で、誰かがボールをロストした時は全員が全力で守備に戻る、自分達がのびのびとプレーをするためにミスを全員がカバーし合う。その姿は、ただヘラヘラしているわけではない、勝つための「真剣な笑顔」だとわかりました。
プレー中に楽しみながら笑顔でやることは、どこかで気の緩みがでたり、チームの雰囲気として締まりがなくなったりと難しい部分があると思います。しかし、負けていた側の高校は、ピッチの選手だけでなく、応援側の選手も笑顔で、また独自の応援歌ばかりを作り、応援を楽しみ、試合に出ている選手をも楽しませながら勝つためにできることを、ピッチとスタンドが全力で一貫した形ができていました。
結果は、後半に2点を取ったA高校が2-1で勝ちました。ジャイアントキリングというよりは、ミスが重なり、雰囲気が悪くなっていたB高校より、試合を通して雰囲気が良く、のびのびとプレーしていたA高校の方が試合内容、雰囲気ともに上回っていたように感じました。
試合中、サッカーを楽しめなければ、ドリブルでの仕掛けをやめたり、攻めたパスより安全なパスコースを選びがちになるなど、思い切ったプレーができなくなります。
僕は、試合中にチャレンジして成功した時が一番成長でき、プレーの幅も広がると思っています。これからも、もっとサッカーを楽しんでやっていけるよう頑張ります。
[MF 丸尾明大(3回生)]
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