祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。
猛き者も遂には滅びぬ、偏に風の前の塵に同じ。
『平家物語』冒頭の一節である。
平安時代、武家貴族として栄華を極めた平家一門が、徐々に衰退し滅んでいく姿を描いた。「諸行無常」「盛者必衰」とは仏教の教えで「この世は常に変化し、どんなに栄華を極めたとしても必ず終わりがくる」というこの世の無常を説いた言葉である。
我が高知大学体育会サッカー部は、長い間、四国では敵知らず、全国大会ではベスト4に残る、「地方の雄」として名に恥じない戦歴がある。しかし、その輝きは徐々に陰りをみせ、昨年度は総理大臣杯、インカレともに四国予選で敗れ、20年以上続いた全国大会出場の記録が途絶えた。正に「盛者必衰」である。
『平家物語』では、栄華を誇った平家一門は滅亡し、再び世の中に返り咲くことはない。しかし、我々、高知大学体育会サッカー部は死んでなどいない。陽の目を浴びるその時まで今はじっと耐えているのだ。雪に埋もれた植物は春になって力強く芽吹き出す。衰えたものが再び力をつけて這い上がる。それもまた「諸行無常」なのではないか。咲くも枯れるも自分次第である。
8月29日、京都西京極スタジアムにて総理大臣杯初戦が行われる。高知大学体育会サッカー部が再び盛者へと返り咲く第一歩にしたい。総力結集。祇園精舎の鐘を鳴らしてやろうではないか。『克つ』のは俺たちだ。
↑ 高知大学が誇るブレイン
