昨シーズンは、同じポジションの主力選手が大きな怪我をしたこともあり、天皇杯や総理大臣杯、SUL(四国大学サッカーリーグ)など、多くの試合に出場させていただいた。ピッチに立つ時間が増えるほどに責任や緊張を感じたが、その分大きな成長を実感できたシーズンでもあった。しかし、今シーズンは一転してスタメン出場できた試合は一つもなく、SULでの出場時間もわずか102分。昨年の783分と比べると大きく減り、自分の力不足を痛感した。悔しさでいっぱいだったが、その悔しさにも次第に慣れてしまい、「途中から出られたらいいや」と自分に言い訳をしてしまうようになっていた。その気持ちの弱さに気づいたとき、自分が本気でサッカーと向き合えていなかったことを思い知らされた。

そんな中で支えになってくれたのが、4回生の先輩達だった。私は4回生の先輩方が本当に大好きだった。いつも明るく声をかけてくれる先輩、チームの雰囲気を和ませてくれる先輩、試合になると一気に集中してチームを引っ張ってくれる先輩。それぞれが違う個性を持ちながら、同じ目標に向かって全力で取り組む姿に心から憧れていた。どんなに辛い練習でも、先輩たちの存在があったから頑張ることができた。

「全国大会に行きたい」という思いは、チーム全員が強く抱いていた。しかし、その目標にはあと一歩届かなかった。SULでは負けなしという結果を残しながらも「あと1分凌げていれば」「あの引き分けがなければ」と、ほんのわずかな差で全国大会出場を逃した。SUL最終節の愛媛大学戦、私は残り30分間ピッチに立たせてもらった。高知大学が愛媛大学に勝ち、高松大学が四国学院大学に負ければ全国大会への道が開ける可能性があった。私たちは4-1で勝利したが、隣の試合の得点掲示板には「高松大 3-0 四国学院大」と表示されていた。その瞬間、全国への道が閉ざされたことを悟った。「もう大好きな先輩たちとサッカーができない」そう思ったら、自然と涙があふれた。試合が終わってからも、「先輩たちともっと一緒にサッカーがしたかった」という思いがずっと心に残っている。

この悔しさを忘れずに、来シーズンは総理大臣杯とSULの2つのタイトルを取り、全国大会に出場したい。今度は自分がチームを引っ張る立場として、後輩にとっての「憧れの先輩」になれるように、もう一度サッカーと真剣に向き合いたい。途中出場で満足していた自分を変えて、ピッチの中央でチームを支える存在になる。そのために、今できることを一つずつ積み重ねていく。来シーズンは、必ず2つのタイトルを取る。

[DF 中村亮太 (3回生)]

IMG_3706
↑ 古宇利大橋