試合に勝つことこそが感謝の気持ちを表現するもの。
私がそう考えるようになったのは、大学1年生の12月です。母校の選手権全国大会の初戦前夜に、激励するため、宿泊先のホテルを訪問しミーティングに参加しました。その時に顧問の先生が話したことが心にグッときました。
「一生懸命プレーすることだけではダメ。応援してくれている人は勝利を望んでいる。勝つことこそが最大の恩返しだ。」
勝負事において、勝ち負けは必ず存在します。勝てばその余韻に浸り、清々しい気持ちで次の日を迎えることができます。その一方で負けたとしてもその事実を受け入れ、嫌でも次に向かって進んでいくしかありません。これは勝負に直接関わった人だけが感じることではなく、同じ気持ちで戦っていた人全員がこの想いになります。つまり、自分達の結果やそこから込み上げてくる感情は自分達のものだけではないということです。
『負けても全力で戦っていた姿』と『全力で戦い勝利した姿』自分たちを応援してくれている人やこれまで支えてくれた人は当然後者を望んでいます。
勝つこと=感謝を伝える。ということです。
そんな気持ちを持って挑んだ総理大臣杯全国大会初戦。必死に戦い抜いたものの負け。内容では完敗と言っていいほどの試合でした。もちろん感謝を伝えられるような試合とは私の中では到底言えませんでした。試合後、一番感謝を伝えたかった応援団の前に行くものの、感謝を伝えるどころか、みんなの顔すら見ることができませんでした。
「すいません」「ごめん、勝てんかった」
応援団、スタッフ、応援に来てくれていた両親に対して、この言葉しか伝えることはできませんでした。
しかし、うつむいたまま控え室に戻ろうとした私に応援団の中から「お前にはまだ2年ある!こっからやぞ!」という声が聞こえました。それを聞いた瞬間、涙が出そうになりました。こんなに素晴らしい集団の一員としてサッカーができているんだと実感しました。そして、冬にまたこの全国の舞台に戻り、次こそは勝って感謝を伝えたいと思いました。
私にはあと2年ありますが、4年生にとっては全てが最後です。日頃お世話になっている4年生に感謝の気持ちを伝えるには、リーグ戦の勝利に貢献して、全国の舞台で勝利を掴むしかないと思っています。そのために毎日を大切に過ごし、精進していきたいと思います。
