「“必死”ってなんで”必ず死ぬ”って書くんやろう」

「“夢中”ってなんで”夢の中”って書くんやろう」

最近、ふとそんなことを考えていました。きっかけは、affect=影響するという英単語です。英単語帳を見ていたときに出てきたのですが、肝心のaffectよりも「“影響”ってなんで”影に響く”って書くんやろう」という方が気になっていました。私は一度何かが気になるとそこからどんどん脱線していってしまいます。

「“感謝”ってプラスな言葉やのになんで”謝る”っていう字が入っとんやろう」
「“必死”ってなんで”必ず死ぬ”って書くんやろう」
「“夢中”ってなんで”夢の中”って書くんやろう」

英単語を覚えるはずが、いつのまにか漢字について考えていました。こういうことがよくあります。私は頭の中でいろいろなことを想像したり、1つのことから全然違うことを考え始めたりします。MBTIでいうNのお手本のような人だと思います。今までの人生はなんだかんだ自分の思い通りになっていて、自分のやりたいことは全部やれてきたかなと思っています。いつもギリギリで生きているけど、なんとかなるやろうというのが本当になんとかなってきたという感じです。しかし、今なんとかなるが通用しないものに直面しています。それが就活です。私にはやりたいことがあって、それに向かって準備をしていますが、こればかりはなんとかならないんだろうなと感じているし、なんとかなったで終わらせたくないなと思っています。

就活を始めてから、「自分ってどんな人なんやろう」と考えることが増えました。長所は何か、短所は何か、周りからどんな人だと言われるか。今まで自分のことなんてよく分かっているつもりだったけど、いざ言葉にしようとすると意外と難しいです。そこで、今まで周りから言われてきたことを思い返してみました。

一番よく言われるのは、「第一印象と全然違う」です。これは本当に出会った人ほぼ全員に言われます。たぶん第一印象は、大人しい!や静か!だと思います。人見知りなので、最初はあまり喋りませんが、本当はとってもおしゃべりです。なんなら、うるさい方です。そして、緊張することはほとんどありません。計画性はありませんが、集中力には自信があります。座右の銘には和言愛語を掲げています♩そして、MBTIのFは100%です★誰かが笑っていると自分まで嬉しくなるし、誰かが悲しそうにしていると自分まで悲しくなります。周りの人の感情にかなり影響される人間です。

こうやって自分について考えるようになってから、サッカー部でも、「自分って、周りからどんな人に見えているんだろう」と思うようになりました。特に1年生が入ってきてからです。私は人見知りなので、1年生とはまだあまり喋れていません。だから、「あの人あんまり喋らんな」「ちょっと怖そう」と思われているんじゃないかな、と想像しています。いつものNが想像しています^_^

1年生の頃は先輩を見ていた自分が、気づけば後輩から「先輩」として見られる側になりました。3年生になって、できる仕事が増えて、後輩もできて、1年生の頃より周りを見る余裕ができたと思っています。そして、周りが見えるようになった分、自分と人を比べることも増えました。

同期のマネージャーは私を含めて3人います。3人とも全然違います。自分にはないものを持っている2人を見て、「いいな」と思うことがたくさんあります。そして、「じゃあ、自分には何があるんだろう」と考えることもあります。話しかけやすい人、面白い人、気が利く人、一生懸命な人 。いろんな人を見れば見るほど、「いいマネージャーってなんなんだろう」と分からなくなります。もっとちゃんとしなくては、もっと役に立たなくては、サッカー部に必要とされるマネージャーにならなくては。就活でも、サッカー部でも、最近の私は「やらなきゃ」と思うことが増えました。やりたいことがあって始めたはずなのに、いつの間にか「やらなきゃ」に追われている。これって、「必死」なんじゃないかなと思います。

「必死」と「夢中」

どちらも一生懸命なことには変わりありません。でも、私の中では少し違います。

「やらなきゃ」と思って動くのが、必死。
「やりたい」と思って動くのが、夢中。

必死なときは時間に追われるのに、夢中になっているときは時間を忘れる。必死なときは「頑張らなきゃ」と思っているのに、夢中になっているときは、自分が頑張っていることにすら気づいていない気がします。

そう考えると、1年生の頃の私は、サッカー部に夢中だったんだと思います。マネージャーの仕事は分からないことだらけで、新しいことを覚えて、できることが増えていくのが楽しかったです。あの頃は、「自分はどんなマネージャーなんだろう」なんて、今ほど考えていませんでした。

周りからどう見られているのか。ほかのマネージャーと比べて、自分には何ができるのか。サッカー部にとって自分は必要なのか。そんなことを考えるより、ただサッカー部にいることが楽しかった。「頑張らなきゃ」と思っていたわけでもないのに、気づいたら一生懸命になっていました。

たぶん、それが「夢中」だったんだと思います。だからといって、1年生の頃に戻りたいわけではありません。3年生になった今だからこそ、気づけたこともたくさんあります。その一つが、同期の存在です。私は同期が大好きです。同期のマネージャー2人も、選手も、この学年のみんなが大好きです。しょうもないことで笑ったり、たまに真面目な話をしたり、そんな何でもない時間が大好きです。

同期のマネージャー2人は、一番近くにいるからこそ、比べてしまうこともあります。自分にはないものを持っている2人を見て、焦ることもあります。でも同時に、「私も頑張ろう」と思わせてくれる存在でもあります。マネージャーだけではありません。同期の選手が頑張っているのを見ると、自分も頑張ろうと思います。さっきFが100%と書きましたが、私は本当に周りの人の感情に影響されやすいです。誰かが楽しそうなら自分も楽しくなるし、誰かが頑張っていたら自分も頑張りたくなります。最初はただ漢字が気になっただけの「影響」という言葉ですが、考えてみれば、私はいろんな人から影響を受けながらここまで来たんだと思います。

1年生の頃は、4年間なんてとっても長いなと思っていました。でも、気づけば3年生です。後輩が入ってきて、自分たちが上の学年になって、少しずつ終わりが近づいていることを感じるようになりました。だからこそ最近、「この学年でよかったな」と思うことが増えています。夢中になれるかどうかは、「何をするか」だけで決まるものではないのかもしれません。「誰とするか」も、同じくらい大事なんだと思います。

私がサッカー部に夢中になれた理由の中には、間違いなくこの学年のみんながあります。就活をしていると、「もっとやらなきゃ」と思うことがたくさんあります。サッカー部でも、「もっとちゃんとしたマネージャーにならなきゃ」と思うことがあります。必死になることが悪いとは思いません。何かを本気でやろうとしたら、必死にならないといけないときもあると思います。でも、何でも「やらなきゃ」に変えてしまうのは、少しもったいない気がします。特に、サッカー部で過ごせる残りの時間は、思っていたよりずっと短いのかもしれません。だから、残りの時間は同期としょうもないことで笑って、後輩とももっと喋って、選手が頑張っている姿を見て、自分も頑張って、気づいたら一日が終わっていた。そんな毎日を過ごしたいです。

引退するとき、「いいマネージャーになれたかな」と自分を採点するより、「楽しかったな」と思いたい。そして、「この学年でよかったな」と今よりもっと思えたらいいなと思います。今まで「なんとかなる」でなんとかなってきた私も、これからは「なんとかなる」だけではどうにもならないことに、たくさん出会うんだと思います。必死にならないといけない日もきっとあります。それでも、自分が「やりたい」と思って始めたことまで、いつの間にか「やらなきゃ」に変えてしまわないように、どうせ一生懸命になるなら、頑張っていることすら忘れるくらい、時間を忘れるくらい、振り返ったときに「あのとき夢中だったな」と思えるくらい。

私は、必死じゃなくて夢中になりたい。

[MG 新居愛菜 (3回生)]

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↑大好きな同期