小学生時代、全く勝てる気がしなかったあの人は中学でグレてサッカーをやめ、中学校卒業時、同じ大学でサッカーをしようと誓い合った友人も途中でサッカーをやめ、高校時代、大学では全国の舞台で戦おうと誓い合った仲間達も戦うことなく引退した。
今シーズン総理大臣杯、インカレでベスト8を目標に掲げ、団結のスローガンのもと、1年間共に戦ったAチームも全国大会出場すら叶わず、悔しさと後悔が残る中、シーズンを終えた。アイリーグ全国大会出場を目標に戦ってきた他カテゴリーもシーズンを終えた。
残ったのは私たちだけだ。
このブログが掲載される3日後には、アイリーグ全国大会のメンバーが発表される。誰一人その席を確約された者はいない。ここからは実力勝負。こんな気の抜けないメンバー争いができるのも最後である。
私は今シーズン天皇杯、総理大臣杯、四国大学リーグで16試合中出場0試合、ベンチ入り1試合。アイリーグは10試合中スタメン2試合、途中出場3試合である。これがAチームでの私の立ち位置である。大きな怪我も特にしていない。これが実力である。
今年、殆どの試合をスタンドで観戦した。チームが勝てばそれは嬉しいが、負ければその舞台にすら立てていない自分の不甲斐なさに腹が立った。そんな日々の連続だった。しかし、そんな思いをするのも今回が最後だ。
残された時間、メンバーに入っても入らなくても後悔しないようにサッカーをしたい。楽しいサッカーはこの先いくらでもできるが、真剣勝負のサッカーができるのはこれが最後かもしれない。終わりはすぐそこにまで近づいている。
先日の四国大学リーグ最終節とアイリーグ決勝トーナメントでは、色々な人の涙があった。いつも生意気な後輩たちの涙、4年間共に戦った同級生の涙、新チームになるに当たって選手をやめ、学生コーチとして頑張ってくれた3人の涙。みんな本気で取り組んだからこそ涙がある。それ程までに大学サッカーは熱い。だからこそ、その思いも背負って全国の舞台で戦いたい。そして、当たり前のように大学までサッカーをやらせてくれた両親にも感謝して戦いたい。
全国の舞台でやりきって本気のサッカー人生を締めくくれるよう、己にベクトルを向け、人のせいや環境のせいにせず、残り少ない時間を精一杯戦い、楽しみたい。
[DF 藤原寛仁(4回生)]
アイリーグ四国大会決勝で顔面ブロックによってチームを救った木全選手。
彼はその鋭い目で常に未来を見据えている。
