「逃げることは簡単。自分で変化を起こせ」
「謙虚さを失った時、成長は止まる」
「お菓子はゴミ箱の上で食え」
「わさび醤油の黄金比率は5:5」
「病は葛根湯で」
一見、瀬戸内寂聴さんを彷彿させる語録集ではあるが、あっちゃんこと、私の母、山根厚代によるものである。
著書「日本の美徳」より瀬戸内寂聴×ドナルド・キーン(日本文学研究者) の対談はまだ耳に新しいが、 瀬戸内寂聴×山根厚代も夢ではなさそうだ。
私の母親ははっきり言って強い。それでいてピュア過ぎる内面を持っているから、手に負えないことも多いがとにかく強い。相手がご近所さんだろうが、PTAだろうが、組織に癒着したおば様軍団だろうが、姑だろうが、警察だろうが理不尽だと思ったら後ろには引かない。
子どもながらに、「お母さん、刺されるかもしれない」と思ったことは一度や二度のことではない。
そんな母親ではあるが、いや、そんな母親だからこそ、人への感謝の気持ちも人一倍強い。普段、自分がお世話になっている方はもちろん、我々家族がお世話になっているであろう方々にお土産やお歳暮を 事あるごとに贈る。
家族内の会話でよく出てくるワード
1位 ありがとう
2位 ごめんなさい
3位 お歳暮
だった気がする。
知り合いの方も近所のそこらじゅうに存在する。そのため徒歩10分のスーパーまで2時間かかる (知り合いに会う度に立ち止まって話すから) という都市伝説を私の同級生の間で噂されるほどだ。
そんな母親のもとで育ってきた今だからこそ思うことがある。
私の今があるのは、何十人、何百人もの人ととの繋がりあったからだ。
全員が全員、良い人だったわけではない。
母親の血を引いているからか、人と揉めることも多々あった。
でも、それも全部ひっくるめて今があって自分がある。
特にサッカーにおいては。
残念ながら経済的に全員にお歳暮は贈れないけれど、言葉のお歳暮を贈りたい。
ありがとう。
今まで関わってきた全ての人に感謝の気持ちを持って、サッカー人生の最後を締めくくりたい。そして、最後にサッカーにありがとうを贈りたい。
待ってろ寂聴!
違った。
待ってろ全国!!!
[DF 山根慎平(4回生)]
