あなたは勝って泣いたことがあるだろうか。
嬉しくて泣いたことがあるだろうか。

昨年、私は勝って泣いていた人たちを間近で見ていた。勝って泣くということは、嬉しくて泣いたと考える人がほとんどだろう。でもあの時、みんな悲しくて泣いていた。当時腐っていた私にはなんの感情も湧かなかった。その試合に向けて、2週間前から「一体感持ってやろう」とチームで取り組む中、「所詮、一体『感』だろ笑」と心の奥底で思いながら練習をしていた最低最悪のクソ野郎は、勝ったのに泣いているチームメイトを見ても何も思わなかった。あのときは本当にごめんなさい。

時は流れ、その翌年、私は負けて泣いた。

なぜ、あの時泣けなかった私が今年になって泣いたのか。それは勝って泣くほどの熱量があったからだ。抽象的な言葉なので、言葉を付け加えると、挑戦する熱量があったからだ。今年は、私が14年間で学んできたことをなるべく多く伝えた。どうしたらストレス無く、最終ラインと1vs1できるのか。フィジカルや技術に関係なくどうしたらボールを前進できるのか。そして、どうしたらチームでボールを奪えるのか。これらを熱量もって挑戦した。

では昨年に熱量は無かったのか。

3回のカテゴリー入れ替えを経て、Aチームに上がった私は、苦手なことに熱量もって挑戦した。しかし、その熱量は最後に残ってはいなかった。同ポジションが私と合わせて2人だったのに、出場時間が90分も満たない現状に、挑戦よりも妥協が上回ってしまった。そんな選手はチームの邪魔であり、害悪で、練習から出なければならない。私の場合、試合に出られなくなって熱量が無くなった。が、熱量が無くなることは他にも多くの要因があるだろう。朝眠くてだるかったり、課題に追われていたり、2日酔いで頭が痛かったり、そんな積み重ねが熱量を下げることに繋がると思う。サッカー部に所属している意味は人それぞれで、どんな理由でも素晴らしいと思うが、何かに挑戦できる熱量を持ち合わせていなければ、部活動をする意味はないと思う。

何度も言うが、いついかなる時も、挑戦する熱量を持ち続けてほしい。これが私がサッカーから学んだことだ。私は勝って嬉しくて泣いている光景を2年前に見ている。この光景ほど感動的なものはない。そして、これがサッカーの最高地点なんだと改めて感じた。今年Bチームで一緒に走ってくれたみんなに、そして関わってくれた全ての人には、勝って、嬉しくて、泣いてほしい。
                                                         
[FW 森慎吾 (4回生)]

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